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優待クロス(つなぎ売り)の仕組みとコスト

最終更新日: 2026-07-11

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仕組み: 3つのステップ

クロス取引(つなぎ売り)は、現物買い信用売りを組み合わせて、株価変動リスクを抑えながら優待の権利を取得する手法です。

  1. ① 権利付最終日までに「現物買い」と「一般信用売り」を同数注文

    同じ銘柄を同じ株数だけ買いと売りで持つため、株価が上がっても下がっても損益がほぼ相殺されます。

  2. ② 権利確定日をまたいで保有

    現物株を保有しているので株主優待の権利が得られます。

  3. ③ 現渡し(品渡し)で決済

    保有している現物株をそのまま信用売りの返済に充てます。現渡しの手数料は無料の証券会社が多いです。

かかるコストの内訳

  • 売買手数料: 現物買い・信用売りの手数料(無料の会社・コースもあります)
  • 貸株料: 信用売りの間、年率(会社・銘柄により概ね1.4〜4%程度)を日割りで支払います。在庫確保のため早くクロスするほど日数分のコストが増えます
  • 配当落調整金: 権利確定をまたぐと、信用売り側で配当相当額を支払います。現物側で受け取る配当と完全には相殺されない(税区分の違い)点に注意が必要です

コストの概算はクロスコスト計算機で試算できます。

なぜ「一般信用」で、なぜ複数口座なのか

信用売りには「制度信用」と「一般信用」があります。制度信用では逆日歩(品貸料)という追加コストが確定後にしか分からない形で発生することがあるため、優待クロスでは逆日歩が発生しない一般信用売りを使うのが定石とされています。

そして一般信用売りの在庫は証券会社ごとに別々で、人気優待銘柄は早い者勝ちです。このため優待クロスの実践者は複数の証券口座を開設して在庫を確保する方法が広く知られています。

証券会社一般信用売り特徴
SBI証券あり(短期・無期限)口座数は国内最大級。取扱商品の幅が広い
楽天証券あり(短期・無期限)楽天ポイント・楽天銀行との連携
松井証券あり(短期・無期限)一日信用取引など信用取引まわりの機能
SMBC日興証券あり(取扱銘柄数が多いことで知られる)優待クロス利用者の定番として言及されることが多い
三菱UFJ eスマート証券あり(長期・短期)MUFGグループ。旧auカブコム証券

2026-07-11時点の公開情報。取扱い・在庫の状況は変わるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

リスクと注意点(必読)

  • 発注方法: 同一銘柄の買い注文と売り注文を意図的に対当させる行為は、相場操縦(仮装売買等)と誤認されるリスクが指摘されています。取引時間外(寄付前)の成行注文で発注する方法が一般的とされますが、必ず利用する証券会社の案内・注意事項に従ってください
  • コスト逆転: 貸株料の日数増や配当落調整金により、コストが優待相当額を上回ることがあります。実行前に必ず試算してください
  • 在庫・約定リスク: 一般信用の在庫が確保できない、片方だけ約定してしまう(株価変動リスクが生じる)ケースがあります
  • 長期保有条件: 継続保有(半年・1年以上等)を優待の条件にする企業が増えており、単発のクロスでは優待対象外になる銘柄があります。各銘柄の出典(公式発表)を必ず確認してください

※本ページは手法の事実の説明であり、取引の推奨ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします(免責事項)。